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2005-07

英才教育

夏期講習にシモン君(12)という少年が来ていました。
最初髪が長く無口だったので、女の子だと思っていたのですが、実は男の子。
レッスンには常にお母様がついてきて、フォシェ先生の一言一言に深く深く頷きます。
シモン君が少ししくじると、苦い顔で何かつぶやきます。
シモン君よ,大きく育てよ、、、
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不屈の精神

夏期講習会およびコンクールに参加していたファブリースという35歳くらいの方がいらっしゃいました。
「彼は素晴らしいピアニストだった」とフォシェ先生は言います。
実は彼は半年ほど前に交通事故に遭い,左半身が思うように動かなくなってしまったのです。僕はその話を講習会の初日に聞いていたのですが、コンクールにも参加するくらいだからほぼ完治に近い形なのだろうと思っていたのです。
コンクール当日、彼が弾いたのはベートーヴェンの3番の協奏曲。
聴いて愕然としました。左手はまだほとんど動かず、細かく指を動かさなくてはいけない部分はベースラインだけ追ったり、本来は左手を使う部分で右手だけでも弾ける所などは右手だけに置き換えたりしているのです。
一楽章、三楽章の速い部分などは当然駄目なのですが、二楽章はフォシェ先生の言葉をはっきりと証明していました。音の響き、息づかい、どれをとってもプロフェッショナルでした。
そして同じように不屈の精神で音楽を書き上げたベートーヴェンのように、彼はこの大コンチェルトを弾き通したのです。会場は感動の渦に巻き込まれました。
それにしても35歳まで打ち込んで必死に築き上げたものが突然の不幸によって失われるというのはどのような気持ちなのでしょうか。ピアノの大変さがわかるだけに、なんともやりきれない気持ちになりました。
しかし、それと同時に彼はいかにきっちり演奏した人よりも観衆を感動させたのです(その種類こそ違うけれど)。改めて音楽というものの凄さ、そして人生というものを考えさせられた一日でした。
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ルールマランの夕焼け

イタリア同様なかなか日が落ちないここルールマランですが、夜8時か9時くらいになってようやくきれいな夕焼けが見られます。
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一枚目は講習会の会場であった城から村を見下ろして。
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そして2枚目は丘の上に位置する別荘から。

ルールマランの村

なんかドラクエにでてきそうな名前の村。ルーラで飛べそうですね。
このルールマランの村は講習会およびコンクールが行われる城の城下町(村)。
フランスでも有数のきれいさで有名だそうで、道はしっかり整備されており、家も同じ色のレンガで固められて統制がとれた美しい村です。
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また、海岸が近い為に旅行者も多いのが特徴です。

犬のタロ吉(仮/無職)さんもそらそうよ、と言っています。
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連日行われるリハーサル

参加者は3日に一回ほどのペースでオケとリハーサルを行えます。
リハーサルだけでも感無量。やはりオケとやるのは気分がいいですねえ。
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弾けてる時はいいけど間違ったりすると自分で自分に興ざめしたり、、、

ついにあらわる支店長

5日目、昼頃何やら玄関のほうで話し声が。
管理人さんにしては年とった声。そもそも話し声がする事自体がこの屋敷では初めてだった。気になって庭のほうに様子を見に行くと、、、、
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でたあああああああああああああ
スポーティなスニーカーなど履いて一見普通のおじいさんだが、その実はフランス語、英語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語、ロシア語を操り世界をかけめぐるスーパーサイヤ人。お話してみると非常に気さくで、それでいてやはり切れ者、と言った感じ。お互いイタリア語が話せると知らなかったもので最初はつたない英語で苦労して話していましたが、むこうがイタリア語を話してきたときには思わずブホっと笑ってしまいましたね。よく考えたらイタリア銀行の支店長ですから話せて当然ですよね。凄い人だなあ。

そうそう勉強しにきたんだった

コンクールや演奏会も立て続けにあるらしいんですよ!
ただこの日だけは何の用事もなかったのと長旅で疲れてたこともあって、家で一日ゆっくりしていました。
この豪勢な別荘、ただ一つの難点は他の生徒さん達が泊まっている寮やレッスンが行われる村と2、3キロ離れている点。
歩いても行けなくはないのですが、結構大変です。
幸い車で送ってくださる方がいらっしゃったので、徒歩で行き来したのは数回ですみましたが、、、。
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写真は延々と続く山道

家にプール、、、

この別荘の庭にはでかいプールもあります。
その奥に延々と続くぶどう畑も全部支店長さんのもの。
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この日二日目は2回目のレッスンが終わって炎天下歩いて帰ってきたため、荷物を置いてそのままプールにザッパーン。うはあ気持ちよすぎ。
気分はアメリカの映画の1シーンでイエア
暑さも一気に吹き飛びますねえ。
ていうか、、、、周りに人っこひとりないし、、、、

この世の天国だな、こりゃ。

明日はレッスンもなく、ちょっとしたバカンス気分を味わえそうです。何しに来たんだったっけ??

講習期間中の滞在先は

イタリア銀行のパリ支店長の別荘でした。
行く前から話は聞いていたんですが、これがもう身分不相応も甚だしいほど豪華な家。
客室だけで12個、高そうな家具で揃えたでかいサロンにはビリヤード台が。
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そのわきには歴史を感じるピアノ
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ダイニングには13個もの椅子が並び
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朝のカフェは優雅に中庭で
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こんなところに、最初の4、5日は支店長さんが仕事中でいないなので他に使用人1人だけという状況。
キッチンも自由に使っていいし、周りに家も無いから一晩中練習しててもいいよ、と先生に言われました。
しかも好意の間借りだから2週間無料!
なんという現実離れした状況、なんという幸運!

やってきましたフランスへ

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6/30の夜ローマを出て翌朝9時半にニースに着く予定だった夜行列車は、予定より予定通り(笑)30分ほど遅れて翌朝10時頃着きました。長距離列車は日本のようにきっちりは着きませんよ~。
この日はさらに2時間半ほどかけてさらに西のエクサンプロヴァンス駅まで。さらにそこから先生の知り合いが手配してくれた車で30分以上かけて山奥へ、、、遠い遠い。
あとフランス語わかりません。正確に言うと、読むと少しイタリア語に似てるから朧げにはわかるのですが、話されると全部ウニョロウニョロと聴こえます。この旅は危ない英語で乗り切るしかなさそうだ、、、
当日の夜は夏期講習でお世話になるフォシェ先生の別荘で、オケのみんなとパーディナイ!
オケのみなさんは楽しげにやってましたが、ピアノの連中には11日にからコンクールもあるので、微妙な空気が張りつめてましたねえ。僕は幸いピアノのある家に泊めていただいたのでよかったのですが、それ以外の寮に泊まるひとたちはもう初日から練習ピアノの割り振りでもめてました。
うーむこういうのは苦手だ、、講習会中に少しずつ仲良くなれるといいのだけど。

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