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2007-01

ポリーニ on TV

イタリアのテレビはチャンネルが多く、家での娯楽の中心です。
とはいえ、にぎやかな(やかましい)バラエティ番組が中心で、クラシック音楽が生まれた地にしてはクラシックを扱う機会がとても少なく残念。国営放送raiラーイが持つオーケストラと有名なピアニストの共演が深夜に見られる程度です。
そんな中、8時半頃のインタビュー番組に珍しく
マウリツィオ・ポリーニが出てました。
pollini.jpg

イタリアが生んだ数少ない世界的なピアニスト。ローマにいる限りこのような真面目なイタリア人がいるのは少し信じがたいような気がするのですが(笑)、さすがにミラノ人は違いますね。

番組中、芸術音楽をもっと若者に聴かせるような努力をするべきである、ということを盛んに言っていました。ポピュラー音楽も実際おもしろい、おもしろいからそちらの分野については言及しないが、少なくともイタリアのメディアや国が自国の生んだ素晴らしい文化を絶やさぬよう努力しなくてはいけない、そのために無限の可能性を持った若者の耳に自然に入っていくような環境を整えていきたい、とのこと。マスメディアとクラシック音楽の距離を憂いていました。
インタビューの途中にはポリーニの小さい頃の写真、そしてショパンのノクターンを弾く姿が流され観衆から大きな拍手が起こっていました。
彼の演奏が好きか嫌いかは抜きにしても、さすがに飛び抜けた才能と優れた知性を持ち世を渡ってきた人物。彼が言っていること、含蓄があるしまさにその通りだな、と感じました。去年の年末の年越しコンサートの中止もそうですが、少し表面的にきらびやかなものにばかり流されていくような風潮がイタリアには(まあ世界中そうでしょうが)あります。
しかしそれも社会的に当然の話。たくさんの選択肢がある現代社会、芸術だけ人におしつけるわけにはいきません。ポリーニを知らないピアノ弾きはいませんが、ポリーニを知らないイタリア人はたくさんいます。この距離感。
でも好きな人は本当に好き、小さい子のための習い事、年を追うごとに本当の良さがわかってくるもの。現代社会におけるクラシック音楽の今の位置、必ずしも悪くはないんじゃないでしょうか。
望むらくはポリーニの言っているようにメディアが協力し盛り上げ、国が質の高い教育を支援していく姿勢をもつことですが・・・それはさておきポリーニくらいの人物ならクラシック専門チャンネルの一つくらい作れるんじゃないでしょうか??無理かな?

余談ですが、「クラシック音楽とメディアの距離をなくすためにも、ここで演奏なさってはいかがでしょうか」と司会者に言われ、ポリーニが「ちょ、それは無理w」っと即答していたのが、完璧な演奏を求める彼らしいなと思いました。
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