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2010-12

美しい日本語

今年もいよいよ終わりですね。

大掃除はしたし、最後の最後に家のピアノを調律(もはや修理??)もしてもらったし、年末締め切りのコンクールの申し込みもしてきたし、弾き納めで今一番好きな曲を弾き終わったし・・思い残す事はないです。

ところで日本語には、いくつかの美しい表現があります。
そのひとつが「お疲れさまでした」という言葉。
他の外国語は不勉強なので知りませんが、少なくともイタリア語でそれにピッタリ該当する言葉は見当たりません。

Complimenti!・・・おめでとう、よくやった
Buon riposo ・・・ゆっくり休んで
Curati bene ・・・お大事に

似たような言葉はいくつかあるのですが、単純に苦労や努力そのものをねぎらうのとは少し違うような気がします。
例えば、Hai fatto bene(よくやった)というような言葉は、結果がしっかり伴った場合に使われます。

そもそも疲れる(stanco)という言葉にはネガティブな意味しかなく、目に見えた結果がなく「疲れる」ことが何故よいことなのか・・そこに日本の精神的な美徳が隠されているような気がします。

もちろん、今年一年でやる事なす事全てがうまくいった、そういう人のほうが少ないでしょうし僕もそうです。

しかしながら、色々な問題や課題に直面して、日々できる限り良い方向へ向かわせる努力をしてきたことは、すぐに結果として表れずとも必ず次につながります。

そのような意味で「お疲れさまでした」という言葉には、うまくいったこともうまくいかなかったことも全部ひっくるめて、その過程の努力をねぎらい、未来へ向かう原動力とするポジティブな意味合いが強いように思います。その一言を契機に、気持ちを切り替え新鮮な態度でまた事に臨める。

そしてなにより、日本人の真面目さと優しさが詰まったとても美しい言葉だと思います。


そんなわけで、今年も一年「お疲れさまでした」!

たくさんの方々の支えのおかげで、一年間健康に音楽活動をすることができました。また、更新も一定ではない駄文に付き合って頂き、ありがとうございました。

2011年が皆様にとって、さらに実りあるものとなりますように。


2010年12月31日 堀内 亮
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うにまぐろも引き続きよろしく!
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今年最もびっくりしたこと

年の瀬、ですね。明日で遂に今年も終わりです。
前々回のエントリーに「二匹目の猫・まぐろ参上」が一番の出来事だった、と書きました。

それを今年のグランプリとすると、 びっくり部門堂々第1位は、
「裏道の廃車」事件です!この事件は書くのが面倒くさくなったあまりに衝撃的だったので発表を控えていたのですが、やはり今年が終わる前に書いておかねば、と思って筆をとった次第です。

現在の家はローマ郊外で、テルミニ中央駅の近くに住んでいた頃と比べたら格段に人通りが少ない場所です。 特に、正面玄関ではない方の通りは車通りすらほとんどない静かな裏道。

5月中旬のこと、いつ誰が置いていったのか、うちの裏道の家のベランダからすぐの地点に廃車っぽいものがとめてありました。タイヤはパンクしているし、裏の窓はガムテープで補強されていて、ひょっとして盗難車かなにかかな、と思っていました。
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非常に気になったので、その日から防犯の意味も込めて時間をみては写真におさめる事にしていたのですが、刻一刻とその状況は変わっていきました。

まず、数日後二人の東欧系外人らしき男が、後部座席部分に出入りするようになる。 話し声も時々聞こえてきたので、その様子からすると朝早く出て、夜遅くに帰ってくる模様。 携帯で怒声を含んだやり取りをしている時もありました。

うーん・・・・


怪しい!!


裏道から我が家の間には、柵がある上に半地下になっている裏庭があって侵入は難しいので、防犯という意味ではあまり心配はしていませんでした。
とはいえ、違法である事は確か。警察に連絡しようかどうかと迷っている間に、その後最初の事件がおきました。
男たちが出入りするようになってから数日後、昼下がりにパリーンとガラスが割れる音が聞こえてきました。驚いてベランダに見に行くと・・ 車のバックの窓ガラスが割られている・・
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どうやら近くに落ちているコンクリ片でやったようです。この時は、ホームレスに対する「からかい」か嫌がらせの類いだろうと思っていました。

それでもめげない彼ら、今度は割れてしまった窓ガラスの部分にオレンジ色の布団をかけて目隠しをしだします。 これではっきり、この廃車に二人が寝泊まりしている事がわかりました。
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ところが・・・・これが窓ガラスを割った犯人の気にさわったのか、 この事件が、その後とんでもないことに発展してしまいます。

ある日のこと、ピアノの部屋でyoutubeでピアソラの音楽を聴いていたところ、ベランダの脇にあるキッチンのほうから、相方の尋常ではない叫び声が聞こえてきました。 駆けつけてみると、

車がボーボー燃えている!!動画こちら

上の動画の18秒くらいのところで小爆発とともに炎がいっそう上がる瞬間があります。あとでわかったことなのですが、車の中にはプロパンのようなものがおいてあったとか・・

炎は対岸の火事なんかではなく、万が一裏庭の木に燃え移ろうものなら我が家のベランダまで軽く到達しそうな勢いでした。あまりの事にかなりテンパってしまいましたが、ともかく急いで上の階の人に知らせて消防車を呼んでもらいました。
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懸命の作業。ヤジ馬といわれるかもしれませんが、隊員を応援しながらじっとベランダから見ていました・・

十数分後、炎は無事おさまり、後で駆けつけた警察も車のナンバーなどをメモって帰っていきました。
その日の夜遅く、帰ってきたと思わしき二人の東欧人がびっくりしたような声をあげるのが聞こえました。
どのような反応があるのか、気になっていたのですぐ窓から裏道を見ましたが、姿は確認できませんでした・・

車は無惨にも・・
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中には生活していたようなあとも見られました。

我が家のベランダから目と鼻の先で起きたとは信じられないような、この2週間にわたる一連の事件。

たして、東欧人はただのホームレスだったのか、それとも別の目的があったのか。
もし火をつけられた時に、彼らが車の中にいたら・・・
そして、火をつけた犯人は、何者だったのか。ひょっとしたら、ガラスをコンクリートで割ったのは「出て行け」という警告だったのではないか・・

あるいは、こうも考えられます。
彼ら二人が法的にヤバいものを栽培したり扱ったりしていて、最後には証拠隠滅をはかったのかも・・

謎は深まるばかり。推理小説が好きな筆者ですが、さすがに現実にこういうことが起きると笑えません。
いろいろな意味で二度と起きない事を願います・・

ていうか、この事件が起きる前、一度警察が車を見に来ていたのに一週間放置していたんですよね!
もう少ししっかり仕事してくれよ!!(#・∀・)

余談ですが、まぐろが家の近くに現れだしたのはその2ヶ月後なので、火事をどこかから見てた可能性があります。
ともあれ、無事でよかった(;´∀`)

・・・・と、いうお話でしたとさ。

リストイヤーに向けて

ちょっと専門的な話になりますが。m(_ _)m

最近まとまった時間ができたので、この隙に来年のリストイヤー(生誕200周年)に向けてたくさん譜読みしています。
その数ざっと14曲。

・巡礼の年第2年「イタリア」から
婚礼
物思いに沈む人
サルヴァトル・ローザのカンツォネッタ
ペトラルカのソネット第47番
ペトラルカのソネット第123番
ダンテを読んで

・パガニーニによる練習曲から
第1番
第3番「ラ・カンパネラ」
第4番
第5番

・ゴルチャコフ即興曲

・編曲
メンデルスゾーン「結婚行進曲」
シューベルト「アヴェマリア」
ショパン「乙女の願い」

巡礼の年とパガニーニ練習曲はコンプリートするための苦行。
リスト漬けの日々を送っております・・

中にはワンパターンだったり、適当なつくりだったり(笑)作品の出来に波があるリスト師匠ですが、星の数ほどあるリストの曲。不勉強ながら今まで知らなかった曲も多くあり、いざ改めて勉強してみると色々発見があります。

ひとつ、練習曲はわざと弾きにくく書いてある!( ゚д゚)イマサラ?

同じように派手に書いてある曲の中でも、練習曲のそれは手指のポジションが絶妙に不快になっています。
リストの場合、ショパンと違って練習曲はその題名の役をあまりなしていないように感じていたのですが、実際練習曲に慣れると他の曲が楽になるもんですね~。

ふたつ、ペトラルカのソネットは104番だけじゃないね!

第104番が一番有名で、また技術的にも充実しているのでよく弾かれるペトラルカのソネット。
実際第47番と123番を読んでみて思ったのですが、実に味わい深い。
ピアノ教師として有名なネイガウスが「全ての高度な芸術はベートーヴェンの後期のソナタに通ずるものがある」とおっしゃっていますが、これらの作品はまさにこの世界に入るのでは。もし聴いた事がない、興味を持った事がないという方は、ペトラルカの歌詞の和訳と共に是非聴いてみてください!

みっつ、リスト編曲のシューベルト「アヴェマリア」は神の美しさだ!
不勉強ながら、この編曲をつい最近まで聴いた事がなかったのですが、
ベルマンのこの演奏を聴いて、天にも昇る気持ちになりました。惜しくも近年亡くなってしまった彼ですが、このような音楽ができたならば死ぬときに後悔はないのではないか・・とまで思ってしまいます。

自分の中でリストブームが来た数年前、彼についてはかなり勉強したつもりになっていたのですが、まだまだ知らない部分を見せてくれるこの作曲家。これからも地道に研究していこうと思います!


今年一年・・・

忙しくてなかなか日記も書く暇がありませんでした・・といつここで謝罪しようと思いながら、もう年末。
今年一年を振り返る時期になってしまいましたね(; ´∀`)我ながら飽きれるほどの筆無精。

先日2009年から2010年にかけてのコンクール・コンサート経歴を更新してほしいという話がきて、ふと思いました。
歳のせいか、それとも年々忙しくなる日々のせいか、2009年に何をしたか全く思い出せない!!
慌てて自分のブログやチラシ・プログラムなどをまとめたファイルを開いてみて、やっと思い出すレベルです。

それはそうと、2010年も色々なことがありました。あいもかわらず(年甲斐もなく)いくつもコンクールに挑戦、ショパンイヤーにちなんでショパンを中心にしたいくつかのコンサート。ローマ時代の盟友・佐藤慎吾氏とのジョイントリサイタル、人生初の連弾リサイタル、はじめてのピアソラ(ブエノスアイレスの四季)をオケと共演。現代曲フェスティバルでピアノの内部をピックではじくなど・・・

ひとつひとつはその時に日記で感動を持って書くべきだったのでしょうが、それは来年の課題として(笑)

どうしてもひとつ今年のうちに書き残しておきたいことがあります。

二匹目の猫・まぐろ(オス)を拾いました(!)
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ローマも初夏にさしかかる頃です。ある日学校から帰ってくると、家の玄関に見慣れない灰色の猫がちょこんと座っていました。この界隈にノラ猫が多いのは知っていたのでそのときは別段驚かなかったのですが、ただ異常にやせていたので、いったん家に戻って固形のエサを与えました。
ところがそれ以降買い物にいく途中の裏道に現れるわ、バスを待っていたらにゃーと言って追っかけてくるわ、そのあまりの熱意に負けて、家で保護する事にしたのです。

とはいっても、ブログを読んでくださっていた方はご存知かと思いますが、我が家には「うに」嬢(性格・不遜)という5歳のメスがいます。
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まぐろはノラだったので、病気や寄生虫も心配だったし、病院で検査するまでは別室飼いにしていました。
検査の結果が良好だったのを待って、満を持してうにまぐろを対面・・・だったのですが・・・

ふぎゃあああ
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しゃげえええ
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以降、今日まで「うにまぐ戦争」勃発(ToT)

何しろ、まぐろは人懐っこい性格で好奇心旺盛。うにをすごい勢いで追っかけてしまうので、うには怒ってソファーの下などに逃げ込みその後は、猫パンチの応酬。
余りに仲が悪いため、一時期は他人様にお譲りする計画もありましたが頓挫。基本別室飼いにしながら、時々対面させて慣れさせる努力をしていますが・・どうなることやら(; ´∀`)
こういうのは気長に考えた方がいいというので、うにがいつか許してくれると信じています。

一方でまぐろは寄生虫が抜けてから毛並みもよくなり、すっかり太りだしました・・
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まぐろは「magro(痩せた)」というイタリア語ともかけていたのですが、見る影なしです。
これ以上太らせないようにしないと。(※写真写りの関係で多少極端になっています)














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